この記事でわかること
- スマホ保険でバッテリー交換はできる?
- スマホのバッテリーについて
- スマホ保険に入るべき理由

スマホを長く使っていると、バッテリーの劣化は絶対に避けられません。
「バッテリー交換って保険でカバーできるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実は、ほとんどのスマホ保険はバッテリー交換が対象外となっています。
せっかく保険に入っていても、補償されないケースを知らずに後悔するのは避けたいところです。
今回は、スマホ保険でバッテリー交換が補償される条件や注意点、さらにコスパの良いおすすめの保険まで詳しく解説します。
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結論:スマホ保険はバッテリー交換に対応していない

スマホ保険は、基本的にバッテリー交換を補償対象にしていません。
多くの保険では、事故による破損や水没など突発的なトラブルに限り補償が適用される仕組みだからです。
たとえば、バッテリーの自然劣化や消耗は「経年劣化」とみなされ、修理対象外とされるのが一般的です。
実際、モバイル保険やキャリア保険でも、バッテリー交換費用は自己負担になるケースがほとんどです。
後に後悔しないために、加入前に補償内容をきちんと確認することが大切です。
AppleCare+はバッテリー交換が一部無料で対応

AppleCare+に加入している場合、バッテリー交換が無料で受けられる場合があります。
それは、バッテリーの最大容量が新品時の80%未満に低下したときです。
この基準を満たせば、自然劣化によるバッテリー交換でも無償対応となり、高額な交換費用を自己負担せずに済みます。
通常のスマホ保険ではバッテリー交換は対象外なことが多いため、長く端末を使いたい人にとってAppleCare+のバッテリー補償は大きなメリットになります。
しかし、80%未満ではないと無償で交換できないので、注意が必要です。
※iPhoneの最大容量の表記ではなく、Apple側の診断で80%未満の必要があります。
なぜバッテリー交換は対象外なのか
多くのスマホ保険がバッテリー交換を対象外にしている理由は、バッテリーの劣化が「自然消耗」だからです。
後に詳しく解説しますが、バッテリーは使用を続けるだけで徐々に劣化する消耗品です。
落下や水没などの「突然のトラブル」と違い、バッテリー劣化は「時間経過で必ず起こるもの」です。
そのため、一般的な保険の考え方では「事故による損害」を補償し、「経年劣化」は対象外とされます。
これは自動車保険や火災保険などでも共通する考え方です。
バッテリー交換を希望する場合は、別途メーカー保証や有償交換サービスを利用する必要があります。
スマホ保険で補償される主なトラブル一覧

保険ごとに補償内容には多少の違いがありますが、カバーされるトラブルはおおむね共通しています。
ここでは例として、モバイル保険とAppleCare+の補償範囲をご紹介します。
保険 | モバイル保険 | AppleCare+ | AppleCare+ 盗難・紛失プラン |
補償対象 | 落下・水没・破損・自然故障 | 落下・水没・破損・自然故障 バッテリー劣化(一部) | 落下・水没・破損・自然故障 バッテリー劣化(一部) |
上記のようにスマホ保険では、予期せぬ事故や故障に幅広く対応しています。
画面割れ・水没・自然故障が中心
スマホ保険で最も一般的に補償されるのは、画面割れ、水没、自然故障といったトラブルです。
特に落として画面が割れるケースは多く、機種によりますが、修理費は少なくとも数万円します。
水没に関しても、内部の基板が損傷すると高額修理が必要になります。
こうした事故による故障に対して、スマホ保険は修理費用を補償してくれるため、万が一の際に経済的な負担を軽減できます。
バッテリー交換が対象になる保険は存在する?
原則として、スマホ保険ではバッテリーの経年劣化による性能低下は補償対象外です。
これは「自然消耗」として扱われるためですが、ごく一部の保険商品では、バッテリーの異常な劣化が”故障”と認められる場合に限り、補償されるケースがあります。
なお、Appleの「AppleCare+」は一定のバッテリー劣化(最大容量が80%未満)であれば無償交換に対応しています。
なぜスマホのバッテリー交換は補償対象外なのか深掘り

スマホ保険に入っていても、バッテリー交換は対象外になることが多いです。
それには、保険のルールや考え方に理由があります。
ここでは、「なぜバッテリー交換が補償されないのか?」をポイントに分けてわかりやすく説明します。
また、保険の詳しいルールが載っている「約款」(やっかん)についても解説します。
経年劣化は消耗品扱いで補償外
スマホのバッテリーは時間が経てば経つほど劣化していく「消耗品」として扱われます。
これはスマホ保険でなく、バッテリーが搭載されているデバイスでも共通した考え方です。
たとえば充電を繰り返すことで少しずつバッテリー容量が減っていくのは、自然な現象であり、予測可能な“経年劣化”とされます。
そのため、こうした絶対に起こる自然な劣化に対する修理費は「自己負担」が原則となっています。
自然故障と認められるケースはごくまれ
バッテリーに不具合があったとしても、それが“自然故障”として認定されるのは非常にまれです。
保険会社や修理業者が「製造上の欠陥」や「想定外の故障」と判断しない限り、補償対象にはなりません。
たとえば、購入から数ヶ月でバッテリーが極端に膨張した場合など、異常が明らかなケースであれば補償される可能性はありますが、多くは「使用による劣化」と見なされ、対象外とされます。
基本的に、バッテリー劣化は保険で対応できないです。
保険の約款の読み方やポイント
スマホ保険に入るときは、約款(やっかん)という保険のルールが書かれた文書を読むことが大切です。
約款には「どんなトラブルが補償されるのか」が書かれていますが、中には「補償されない内容(=対象外項目)」がハッキリ書かれていないものもあります。
たとえばモバイル保険の約款では、「補償内容」だけが明記されており、“対象外項目”ははっきりは書かれていません。
このような場合は、補償される項目にバッテリー交換が含まれているか確認することがポイントです。
また、「自然故障のみ対象」「メーカー保証の対象外に限る」などの条件が記載されていることもあるため、補償条件をしっかり読むことが重要です。
約款のポイント
- 補償される内容
- → どんなトラブルに対応してくれるか(例:画面割れ、水没など)
- 補償の条件
- → 「自然故障のみ対象」など、細かい条件が書かれているか
- 補償されない内容(書かれていない場合もある)
- → 書いていない=対象になる、ではなく「書かれていないものは対象外」と考えるのが基本
- 経年劣化は対象外となっている場合→バッテリー交換は対象外です。
約款は文字が多くて読みにくく感じますが、損をしないためにも「対象外の内容」だけでもチェックしておくのがおすすめです。
モバイル保険→ 約款
スマホのバッテリー交換が必要になる症状と交換時期の目安

スマホのバッテリーは、毎日使っているうちに少しずつ劣化していきます。
では、どのタイミングで交換すればいいのでしょうか?
ここでは、誰でも気づけるサインや交換の目安となる年数・回数を紹介します。
※スマホのバッテリー容量が減っても、普段の使用に大きな支障がなければ交換しなくても大丈夫です。
バッテリーの劣化のサインとは?
バッテリーの劣化が極端に進むと、いくつかのわかりやすい症状があらわれます。
たとえば、「フル充電してもすぐに電池がなくなる」「電源が急に落ちる」「本体が熱くなりやすい」といったトラブルです。
また、設定やアプリからバッテリーの状態を見ることができます。
ただし、表示される情報は正確な情報ではないため、あくまで目安として考えてください。
バッテリー容量を見るには...
・iPhoneの場合→「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」からバッテリー最大容量を確認できます。
・Androidの場合→機種にもよりますが、設定やアプリを使ってバッテリーの最大容量を確認できます。

使用年数と充電回数の目安
スマホのバッテリーは、一般的に「約2〜3年」または「500回のフル充電」が交換の目安とされています。
これは、毎日充電している人なら約1年半〜2年ほどで劣化が進みやすくなる計算です。
もちろん、使い方によって前後しますが
たとえば
- ゲームや動画視聴などで負荷がかかる使い方をしている人
- 充電中にスマホを長時間使う人
このような場合は劣化が早まる傾向があります。
購入から2年以上経っている、または充電の減りが早いと感じたら、バッテリーの状態を一度チェックしてみましょう。
筆者の場合、iPhoneを1年間使用しており、バッテリーの最大容量は92%です。これは平均的な劣化といえます。
スマホのバッテリー交換の費用相場と対応方法

スマホのバッテリーを交換するには、機種や修理店によって費用や対応が異なります。
ここでは、iPhoneとAndroidの交換費用の違いや正規店・非正規店それぞれの特徴、そして交換前に確認すべき注意点について解説します。
バッテリー交換費用
バッテリー交換の費用は、メーカーや機種によって異なります。
たとえばiPhoneの場合、おおよそ10,000円〜13,000円程度かかります(モデルにより異なる)。
一方、Androidはメーカーや修理店によって価格差が大きく、約7,000円〜15,000円ほどが相場です。
メーカーに依頼するか、民間の修理店を使うかでも費用は変わってきます。
相場より大幅に修理費が安い場合、修理の質が悪い可能性があるので避けましょう。
メーカー正規店と非正規店の違い
バッテリー交換は「正規店(メーカーや認定修理店)」と「非正規店(街の修理屋など)」で少し対応が異なります。
正規店のメリットは、純正部品を使用し、保証も継続される安心感がある点です。
ただし、価格が高めで予約が必要、時間がかかるなどのデメリットもあります。
一方で非正規店は、予約なしですぐ対応してくれる場合が多く、料金もやや安い傾向があります。
ただし、部品の品質や修理後の保証が不安な場合もあるため、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。
また、メーカー公式の保証が無効になることもあるため、保証が残っている場合は、まずはそちらを優先するのがおすすめです。
交換前に注意すべきポイント
バッテリーを交換する前には、いくつかの注意点があります。
まず、バックアップは必ず取っておくこと。
修理に出すとプライバシー保護の観点からほとんどの場合、データが初期化されます。
次に、保証が残っている場合は、非正規修理で保証が無効になる可能性があるため、できるだけ正規ルートを使うのがおすすめ!
iPhoneを使っている場合は、「設定」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」→「このiPhoneをバックアップ」をオンにしておきましょう。
修理に出す時もそうですが、紛失した時やデータが消えた時にもバックアップがあるので安心です。

それでもスマホ保険に入るべき理由とは?

スマホ保険でバッテリー交換は補償されませんが、それでも加入する価値は十分にあります。
その理由は、スマホトラブルの中で最も多いのは「落下による画面割れ」「水没」「操作不能」など、予測できない突然の故障だからです。
こうしたトラブルは修理費が数万円になることも珍しくありません。
特にiPhoneやハイエンドAndroid端末は、修理費が高いため、保険に入っているとかなり大きな助けになります。
また、スマホ保険は複数端末をカバーできるものもあり、家族で加入している人やサブ機を持っている人にとってもコスパが良いです。
バッテリー交換が対象外でも、日常で起きやすい“致命的な故障”に備えられる点で、スマホ保険は無駄ではありません。
おすすめのスマホ保険については下記の記事にて解説しています。
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【最強の補償】モバイル保険を徹底解説!スマホやゲーミングデバイスを守る。
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スマホバッテリーを長持ちさせる簡単なコツ

バッテリー交換が保険の対象外であることが多いため、できるだけ今使っているバッテリーを長持ちさせたいところです。
ここでは、誰でもすぐにできるバッテリーの劣化を防ぐコツを紹介します。
バッテリーを長持ちさせるコツ
- 充電は20〜80%の範囲で保つ(満充電・完全放電を避ける)
- 高温の環境を避ける(特に充電中の発熱や炎天下の車内)
- 使っていないアプリはこまめに終了させる
- 画面の明るさを自動調整にする
- 充電しながらの長時間使用(ゲーム・動画視聴)を控える
バッテリー交換は保険で対応していないため、バッテリーを劣化させないことがもっとも賢い選択肢です。
これらの習慣を取り入れることで、日々の使い方でもバッテリーの劣化をゆるやかにし、バッテリーの寿命を伸ばすことができます。
まとめ|バッテリー補償は、スマホ保険で対応できない

スマホ保険はさまざまなトラブルを補償してくれる便利なサービスですが、バッテリー交換は基本的に補償対象外です。
その理由は、バッテリーが使えば必ず劣化する“消耗品”と見なされており、自然な劣化は「故障」とは扱われないためです。
スマホのバッテリーは劣化させないために、日頃の使い方を意識することが大切です。
とはいえ、バッテリー交換は対象外ですが、それ以外のスマホ故障のリスクに備えたい方には非常に心強い選択肢です。
モバイル保険の補償内容やメリットをもっと詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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